匠は33歳の会社員で、妻の霊夏と5歳の娘、今と暮らしている。彼はより賑やかな家庭を望み二人目を希望するが、霊夏は妊娠時の悪阻による入院という辛い経験を理由に、再び妊娠する意思がないと断る。匠は彼女の気持ちをワガママと感じ、母親を援軍として呼び出すことに決めた。母親は匠の味方をし、霊夏を説得しようとするが、霊夏の心は固く、悪阻によるトラウマや出産後の不安定さ、育児の負担を挙げ、断固として妊娠を拒否する。母親の説得も実を結ばず、霊夏は一人っ子の今を心から愛し、二人目を望む匠に対し、育児において頼りにならないという不満を爆発させる。結局、母親の介入も失敗し、匠と霊夏の溝は深まるばかり。母親の圧力はむしろ逆効果となり、家族の亀裂が一層深まってしまうのだった。