小学校5年の大地が亡くなって、葬式の日がやってきた。彼の親友だと思っていた勝がふいにやって来て、「大地のゲーム全部くれない?もう使わないでしょ?」と呆然とする一言を放った。それを聞いた親戚たちの怒りが爆発。どうしてそんな非常識なことを言うのかと、空気が一瞬にして凍りついた。終わりかけた葬式に、勝はもう一度現れた。今度は父親と一緒で、申し訳なさそうに「昨日はごめんなさい。大地と約束してたんだ、ゲームを全部クリアしてくれって」と言い、大地から届いた手紙を渡した。そこには「全部クリアして新しいゲームを作ってくれ」との言葉が。二人の間には大人も知らない深い友情があったのだとわかり、私は大地が最高の友人を持っていたことを誇りに思った。最後には勝の母親の裏事情も明かされ、彼自身も立派に成長していた。その後も大地の夢を継ぎ、クリエイターとして活躍していると聞き、大地も天国で喜んでいるだろう。