ゴールデンウィークのある夜、私を揺り起こしたのは夫のひろしの震える声だった。「どうしたの？」と私が尋ねると、彼の顔は真っ青。「気づかなかったのか？」と続ける彼に、その時私は何も分からなかった…。長男の一郎とその妻、美香の家を訪れてから数日。子供のハルトと楽しい時間を過ごしたが、ひろしが急に怪しい振る舞いを見せ始めたのだ。ある晩、テーブル上のタブレットを見つめる彼は、そこに残された不可解な履歴を発見した。そしてその時、私たちに家族が仕掛けた壮大な裏切りが明らかになった。「すぐに帰るぞ！」そのひろしの言葉に、私は何も言わずにただ彼に従った。夜道を急ぐ車の中で聞いた衝撃的な事実——それはまさに私たちの信頼を根底から覆すものだったのだ。予期せぬ家族の“裏の顔”に気付いた私は、今後の行動を決意した。